ローズSから秋華賞を連勝した名牝
ラインクラフトとの名勝負、武豊騎手とのコンビ、血統や代表産駒を振り返ります。
過去に作成した記事を、戦績や血統、代表産駒などの情報を加えて再編集しました。
エアメサイアは、春の桜花賞4着、オークス2着を経て、秋に本格化。2005年ローズステークスと秋華賞を連勝しました。
同世代にはシーザリオやラインクラフトというGⅠ馬がいましたが、秋にはライバルを逆転。武豊騎手の冷静なレース運びも印象に残る名牝です。
エアメサイアの基本情報
父は日本競馬の血統地図を大きく変えたサンデーサイレンス。母エアデジャヴーはクイーンS勝ち馬で、オークスと秋華賞でも3着に入った実力馬です。
母父はノーザンテースト。日本競馬を代表する二大種牡馬の血を受け継いだ、当時としても注目度の高い配合でした。
エアメサイアの兄弟姉妹
- エアシェイディ(父サンデーサイレンス)
- 2008年アメリカJCC勝ち
- 2008年・2009年有馬記念3着
- エアマグダラ(父サンデーサイレンス)
- JRA通算4勝
兄のエアシェイディは、重賞戦線で長期間活躍。アメリカJCCを勝ち、有馬記念では2年連続で3着に入りました。
母エアデジャヴーからは、エアメサイアとエアシェイディという複数の重賞勝ち馬が出ています。能力と安定感を伝えた優秀な母系です。
サンデーサイレンス×ノーザンテースト
エアメサイアは、父サンデーサイレンス、母父ノーザンテーストという日本競馬を代表する血統構成です。
非常に豪華な組み合わせですが、この配合から誕生したGⅠ馬は、イメージほど多くありません。その中でエアメサイアは秋華賞を制し、血統の価値を結果で示しました。
| 馬名 | GⅠ勝利数 | 主なGⅠ勝利 |
|---|---|---|
| ダイワメジャー | 5勝 | 皐月賞、天皇賞・秋、安田記念、マイルCS2勝 |
| デュランダル | 3勝 | スプリンターズS、マイルCS2勝 |
| エアメサイア | 1勝 | 2005年秋華賞 |
| アドマイヤマックス | 1勝 | 2005年高松宮記念 |
2005年ローズS|ラインクラフトを差し切る
1着 エアメサイア 武豊
2着 ラインクラフト 福永祐一
3着 ライラプス 松永幹夫
春の牝馬戦線では、ラインクラフトが桜花賞とNHKマイルCを制覇。シーザリオはオークスとアメリカンオークスを勝ち、エアメサイアは二頭の後ろに位置する存在でした。
秋初戦のローズSでは、桜花賞馬ラインクラフトとの再戦が実現。レースはラインクラフトが先に抜け出しましたが、エアメサイアが外から追い込み、ゴール前で差し切りました。
春に勝てなかった相手を破り、本格化を印象づけた一戦。武豊騎手も相手を見ながら仕掛ける、落ち着いた騎乗を見せています。
シーザリオやラインクラフトの影に隠れていたエアメサイアが、秋になって一気に主役へ。ラインクラフトを目標に進め、最後にきっちり差し切ったレース運びは、まさに「ザ・武豊」という印象でした。
2005年秋華賞|ラインクラフトとの再戦
1着 エアメサイア 武豊
2着 ラインクラフト 福永祐一
3着 ニシノナースコール 横山典弘
ローズSに続き、秋華賞でもエアメサイアとラインクラフトが対戦しました。
ラインクラフトが好位から抜け出す一方、エアメサイアは中団から追走。直線で外へ持ち出されると、ゴール前でラインクラフトをクビ差捉えました。
春の桜花賞ではラインクラフトが優勝し、エアメサイアは4着。しかし、秋の二度の直接対決ではエアメサイアが連勝しました。距離が2000mへ延びたことに加え、夏を越して成長したことも大きかったと考えられます。
2005年秋華賞動画
エアメサイアの主な戦績
| 年 | レース | 着順 | 騎手 |
|---|---|---|---|
| 2005年 | フィリーズレビュー | 3着 | 武豊 |
| 2005年 | 桜花賞 | 4着 | 武豊 |
| 2005年 | オークス | 2着 | 武豊 |
| 2005年 | ローズステークス | 1着 | 武豊 |
| 2005年 | 秋華賞 | 1着 | 武豊 |
| 2005年 | エリザベス女王杯 | 5着 | 武豊 |
| 2006年 | 中山記念 | 3着 | 武豊 |
| 2006年 | 阪神牝馬ステークス | 2着 | 武豊 |
| 2006年 | ヴィクトリアマイル | 2着 | 武豊 |
通算成績は12戦4勝。馬券圏外になったのは桜花賞4着とエリザベス女王杯5着の2回だけでした。
勝利数以上に、世代限定戦から古馬GⅠまで安定して上位争いを続けた点が、エアメサイアの強さを表しています。
エアメサイアの代表産駒
引退後は繁殖牝馬となり、競走馬としての能力を産駒にも伝えました。
- エアスピネル(父キングカメハメハ)
- デイリー杯2歳S、京都金杯、富士Sを勝利
- 菊花賞3着、マイルCS2着、フェブラリーS2着
- エアウィンザー(父キングカメハメハ)
- 2018年チャレンジCを勝利
エアスピネルは芝とダートの両方で重賞戦線を長く活躍。エアウィンザーもチャレンジCを勝ちました。
自身が秋華賞馬になっただけでなく、繁殖牝馬としても複数の重賞活躍馬を送り出しています。
12歳で亡くなったエアメサイア
エアメサイアは2014年9月12日、放牧中の事故により12歳で亡くなりました。
繁殖牝馬としてはまだ若く、今後も活躍馬を送り出す可能性があっただけに、早すぎる死でした。それでもエアスピネルやエアウィンザーを残し、その血は現在の競馬にも受け継がれています。
ローズSの歴代勝ち馬
2005年から2025年までのローズS勝ち馬と、主なGⅠ勝利をまとめました。括弧の記載がない馬は、当該期間に国内外のGⅠ勝利がありません。
| 年 | ローズS勝ち馬 | 主なGⅠ勝利 |
|---|---|---|
| 2025年 | カムニャック | 2025年オークス |
| 2024年 | クイーンズウォーク | ― |
| 2023年 | マスクトディーヴァ | ― |
| 2022年 | アートハウス | ― |
| 2021年 | アンドヴァラナウト | ― |
| 2020年 | リアアメリア | ― |
| 2019年 | ダノンファンタジー | 2018年阪神JF |
| 2018年 | カンタービレ | ― |
| 2017年 | ラビットラン | ― |
| 2016年 | シンハライト | 2016年オークス |
| 2015年 | タッチングスピーチ | ― |
| 2014年 | ヌーヴォレコルト | 2014年オークス |
| 2013年 | デニムアンドルビー | ― |
| 2012年 | ジェンティルドンナ | 桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンC、有馬記念など |
| 2011年 | ホエールキャプチャ | 2012年ヴィクトリアマイル |
| 2010年 | アニメイトバイオ | ― |
| 2009年 | ブロードストリート | ― |
| 2008年 | マイネレーツェル | ― |
| 2007年 | ダイワスカーレット | 桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念 |
| 2006年 | アドマイヤキッス | ― |
| 2005年 | エアメサイア | 2005年秋華賞 |
エアメサイアの魅力
- ローズSと秋華賞でラインクラフトを連続して破った
- 12戦中10戦で3着以内という安定感
- 武豊騎手の冷静なレース運びと好相性
- サンデーサイレンス×ノーザンテーストの良血
- 母エアデジャヴー、兄エアシェイディという優秀な牝系
- エアスピネル、エアウィンザーを送り出した繁殖実績
エアメサイアは、圧倒的な強さで春から主役だった馬ではありません。
強い相手と戦いながら着実に成長し、秋にはローズSと秋華賞を連勝。武豊騎手が相手の動きを見ながら末脚を引き出すレース運びも含めて、非常に完成度の高いコンビでした。
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過去のローズSを振り返ると、春に結果が出なかった馬が、夏を越して成長するケースもあります。
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まとめ
エアメサイアは、2005年ローズSでラインクラフトを破ると、続く秋華賞でも同じ相手を差し切ってGⅠ初制覇を果たしました。
春はシーザリオとラインクラフトの後ろにいた存在でしたが、秋には世代の主役へ。武豊騎手とのコンビで見せた安定した末脚と勝負強さが印象に残っています。
引退後もエアスピネルやエアウィンザーを送り出し、繁殖牝馬として血を残しました。競走成績だけでなく、その後の血統まで含めて記憶しておきたい名牝です。
春の実績馬と夏の上がり馬を、前走・騎手・血統・過去傾向から比較しています。
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エアメサイアの子供とシーザリオの子供が戦うなんて
時代が・・・
武豊さんでG1を勝って欲しい。