エイシンヒカリの毎日王冠2015|武豊と逃げ切った名勝負・血統・海外GⅠを振り返る

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エイシンヒカリは、武豊騎手とのコンビで2015年の毎日王冠を逃げ切った名馬です。東京の長い直線でも先頭を譲らなかった走りは、毎日王冠の歴代勝ち馬を振り返るうえで忘れられません。

一方で、エイシンヒカリと聞いて真っ先に思い出すのは、2014年アイルランドトロフィーでの大きな外への斜行という方もいるでしょう。まっすぐ走らないのに勝ってしまう。強いときは驚くほど強いのに、期待した次のレースではあっさり敗れる。その振れ幅も含めて、見ていて気になる馬でした。

この記事では、過去に書いた思い出を残しながら、2015年毎日王冠の結果と勝ち方、血統・兄弟姉妹、香港カップとイスパーン賞の海外GⅠ制覇を整理します。今の毎日王冠を予想するときに、過去の名馬から何を読み取れるかも考えてみました。

先に押さえたいエイシンヒカリの実績

  • 2015年毎日王冠を1番人気で優勝。騎手は武豊。
  • 父ディープインパクト、母キャタリナ、母父Storm Catの芦毛馬。
  • 海外GⅠは2015年香港カップと2016年イスパーン賞の2勝。
  • 通算15戦10勝。2着・3着が一度もない、個性的な成績を残した。

エイシンヒカリの毎日王冠2015|武豊と決めた逃げ切り

2015年10月11日、東京競馬場の芝1800mで行われた第66回毎日王冠。エイシンヒカリは8枠13番から出走し、1分45秒6で優勝しました。単勝は4.9倍の1番人気。支持が一頭に集中する状況ではないなか、主役としての期待に結果で応えた一戦です。

騎乗したのは武豊騎手。エイシンヒカリが先頭に立ち、追う各馬がどのタイミングで動くのかという構図になりました。逃げ馬が出走するレースでは、後続の人気馬の末脚に目が向きがちです。しかし、この日は前を走る馬自身に、最後まで伸びるだけの力がありました。

2015年毎日王冠の上位結果

2015年10月11日・東京芝1800m・良馬場
着順 馬名 騎手 タイム 単勝人気
1着 エイシンヒカリ 武豊 1:45.6 1番人気
2着 ディサイファ 四位洋文 1:45.8 4番人気
3着 イスラボニータ 蛯名正義 1:45.8 7番人気

2着ディサイファとの着差は1馬身1/4。大差勝ちではありませんが、後ろの馬を待って競り合う形ではなく、先頭からそのまま押し切っています。名勝負というと激しい叩き合いを想像しますが、後続に最後まで主導権を渡さなかった逃げ切りにも、違った面白さがあります。

結果・ラップの出典:JRA・2015年毎日王冠

春のエプソムカップから東京芝1800mで重賞連勝

毎日王冠だけを切り取ると、武豊騎手が巧みに逃がして勝たせたレースに見えるかもしれません。ただ、エイシンヒカリは同じ年のエプソムカップでも、東京芝1800mの重賞を勝っていました。春に示したコースへの対応力を、秋の相手関係でも発揮したという点が重要です。

都大路ステークス、エプソムカップ、毎日王冠という流れで勝利を重ね、オープン馬から重賞の主役へと進んでいきました。勢いだけで評価された逃げ馬ではなく、東京の同じ距離で結果を出していた馬。その実績を踏まえると、毎日王冠の勝利にも納得できる部分があります。

もちろん、同じコースを勝っていれば必ず再び勝てるわけではありません。相手が変わればマークも変わり、前半の進め方も変わります。それでも、同舞台で自分の競馬を成立させた経験は、予想を組み立てる際の具体的な材料になります。

毎日王冠の逃げ切りはなぜ強かった?展開とラップから回顧

エイシンヒカリの毎日王冠を振り返るとき、単に「逃げて勝った」で終わらせるのはもったいないと思います。どこで無理をせず、どこから後ろの馬に脚を使わせたのか。ラップを見ると、直線だけの勝負ではなかったことが分かります。

前半で整え、終盤に加速したレース

レースの前半1000mは59秒9。最後の600mは34秒0でした。後半に11秒0、11秒3という速い区間があり、逃げる馬が直線で失速するのを待つだけでは差し切れない流れです。序盤から全力で飛ばして後続を消耗させる、大逃げ型の競馬とは異なります。

ここから読み取れるのは、エイシンヒカリが前で位置の利を持ちながら、勝負どころでも速い脚を使えたことです。後方の馬は最後に速く走るだけでなく、その前に開いた差も埋めなければなりません。逃げ馬が余力を持って直線に入ると、追い込む側の要求水準は高くなります。

これはラップと通過順からの私なりの回顧であり、騎手本人の作戦説明ではありません。ただ、結果表の着順だけでは見えにくい勝因を考えるうえで、前後半の使い方は役に立ちます。見た目の派手さだけでなく、力を使う順番がかみ合った勝利だったと感じます。

「東京の長い直線なら差し馬」と決めつけられない

東京というだけで差し・追い込みを中心に考えたくなることはあります。しかし、直線が長いからといって先行馬が必ず苦しくなるわけではありません。そこまでに余力を残し、直線で後続と同じように加速できれば、前にいる強みは最後まで残ります。

エイシンヒカリの毎日王冠は、そうした競馬の基本を見せてくれる一戦です。コースの一般的なイメージより、実際の出走馬と並びを優先して考える。同型がいるのか、どの馬が早めに動きそうなのか、逃げ馬自身に終盤の脚があるのか。確認したいのは、その組み合わせです。

武豊騎手とのコンビで引き出された持ち味

エイシンヒカリは、自分のリズムで走っているときの魅力が大きい馬でした。一方で、競走馬のリズムは数字だけで説明し切れません。気持ちが前に出すぎても、後続を意識して力を使いすぎても、最後の伸びに影響する可能性があります。

毎日王冠では、そうした危うさよりも、前を向いて走る強さが表に出ていました。私はこのレースを、エイシンヒカリのスピードと武豊騎手のレース運びが、きれいに一つの結果へ結びついた競馬として覚えています。騎手の技術だけ、馬の能力だけと分けずに見たい名勝負です。

今年の毎日王冠もあわせてチェック

過去の名勝負を楽しんだあとは、今年の出走馬や予想情報を確認してみてください。毎日王冠の関連記事・競馬情報会社の紹介は、下記のページにまとめています。

毎日王冠まとめ|予想情報・関連記事はこちら

エイシンヒカリのプロフィール|15戦10勝という個性

エイシンヒカリは2011年生まれの芦毛の牡馬で、栗東・坂口正則厩舎に所属しました。父はディープインパクト。クラシックで早くから主役を務めたタイプとは異なり、3歳春のデビューから勝ち星を積み重ね、古馬になって海外GⅠへ到達しました。

馬名 エイシンヒカリ(A Shin Hikari)
生年・性別・毛色 2011年生まれ・牡・芦毛
調教師 坂口正則(栗東)
生産牧場 木田牧場
父 ディープインパクト
母 キャタリナ
母父 Storm Cat(ストームキャット)
通算成績 15戦10勝(10-0-0-5)
主な勝ち鞍 香港カップ、イスパーン賞、毎日王冠、エプソムカップ

勝つか、馬券圏外か。成績にも表れた強さと脆さ

通算成績の「10-0-0-5」は、エイシンヒカリの個性をよく表しています。15回走って10回勝っているのに、2着と3着は一度もありません。いつも上位に安定する馬とは違い、勝利の鮮やかさと敗戦の落差が記憶に残るタイプでした。

だからこそ、応援していると次も見たくなるのだと思います。前走で敗れていても、得意な形なら一変するのではないか。反対に、圧勝した直後でも今回は大丈夫だろうか。数字の上では高い勝率を残しながら、見る側には毎回違う緊張感がありました。

ただし、この成績だけを使って「逃げ馬は単勝が正解」と結論づけることはできません。ここで分かるのは、あくまでエイシンヒカリ自身の競走生活の特徴です。一頭の印象的な例と、馬券の一般的な法則は分けて考えたいところです。

父ディープインパクト、母父ストームキャットの血統

父ディープインパクトから連想するのは、後方から一気に差し切る姿かもしれません。しかし、産駒のエイシンヒカリは、前へ行って持ち味を発揮しました。父の現役時代の脚質が、そのまま産駒全体に当てはまるわけではないことを感じさせます。

母はキャタリナ、母父はストームキャットです。血統を紹介するうえでは欠かせない組み合わせですが、「この配合だから必ず逃げる」「この血統だから道悪なら勝てる」といった単純化には注意したいものです。実際の走り方や適性は、一戦ずつの内容とあわせて評価する必要があります。

エイシンヒカリの場合、血統表を眺めてから映像を見ると、先入観をよい意味で裏切られます。大きなストライドで先頭を走り、自分からレースを作ってしまう。その個性を先に受け止めてから血統へ戻ると、一頭の馬としての面白さが増します。

兄弟姉妹にも活躍馬|全妹はエイシンティンクル

母キャタリナの産駒には、中央・地方の両方で活躍した馬がいます。エイシンヒカリだけを見て終わるのではなく、兄弟姉妹に目を向けると、母系の広がりも楽しめます。代表的な兄弟姉妹を、父とともに整理しました。

馬名 関係 父 紹介ポイント
エーシンピーシー 半兄 Fusaichi Pegasus スプリングS3着など
エーシンクールディ 半姉 Distorted Humor 中央・地方で活躍
エーシンシャラク 半兄 タイキシャトル 中央・地方で勝利
エイシンティンクル 全妹 ディープインパクト 関屋記念3着など

全妹エイシンティンクルも、前向きなスピードを感じさせる馬でした。同じ父と母を持つ兄妹の走りを比べるのは、血統を楽しむ方法の一つです。ただ、兄妹だから成績や得意条件が一致するとは限りません。似ているところと違うところの両方を見ると、血統の話がより具体的になります。

馬名・血統・戦績の参照:JBISサーチ・エイシンヒカリ、イーストスタッド・種牡馬資料。旧原稿の兄弟姉妹の表記を見直し、勝利数は中央・地方の混同を避けるため省略しています。

2014年アイルランドT|大きく外へ斜行しても勝った衝撃

毎日王冠の勝利も立派でしたが、管理人として「エイシンヒカリってすごい馬だ」と強く印象づけられたのは、2014年のアイルランドトロフィーです。東京芝2000mで行われたこのレースで、エイシンヒカリは直線で大きく外へ進路を変えながら勝ちました。

競馬を見ていると、外に持ち出して伸びる場面はよくあります。ただ、このレースのエイシンヒカリは、差し馬が進路を探して外へ出すのとは違う印象でした。先頭を走っている馬が、直線で外の方へ大きく移動していく。「どこまで行くんだ」「それでも勝つのか」と思わせる走りです。

着順以上に、走り方が記憶に残った一戦

この日の騎手は横山典弘騎手。エイシンヒカリは1番人気に応え、2着エックスマークに0秒6差をつけました。結果表ではオープン特別の一勝でも、映像から受ける印象は普通の一勝とは違います。勝ち方そのものが、馬の名前と結びついたレースでした。

もちろん、外へ斜行したこと自体が長所だったわけではありません。まっすぐ走れる方がよいのは確かですし、進路が変われば余計な距離や負担も生じます。それでも押し切ったことに、能力の高さと、まだ扱いにくさを残す若さの両方を感じました。

どれほど距離を損したか、まっすぐなら何馬身差だったかまでは断定できません。ただ、見ている側が思わずそう考えたくなる。それがエイシンヒカリの魅力であり、このアイルランドTが繰り返し語られる理由の一つだと思います。

上の動画は旧記事の埋め込みを引き継いでいます。配信元の設定により再生できない場合があります。

管理人の思い出|WIN5が当たったレースでもある

個人的には、このアイルランドTのおかげでWIN5が当たったことも、エイシンヒカリを忘れられない理由です。昔の記事には「3,000円が15万円ぐらいだったかな」と書いていました。正確な購入記録や払戻額をここで再確認できているわけではないので、金額は当時の記憶として残しておきます。

馬券を持っていたからこそ、あの直線の動きには余計に驚かされました。安心して見ていたつもりが、途中で急に心配になり、最後は「これで勝つとは」となる。競馬の思い出には、成績表だけでは伝わらない、見ていた側の気持ちも含まれます。

この体験は管理人個人の過去の思い出であり、この記事で紹介する競馬予想サイトを利用して得た成果ではありません。名馬との出会いと、今の予想サービスの評価は別の話として読んでいただければと思います。

5連勝のあとに敗れたことで見えた別の一面

エイシンヒカリはアイルランドTまでデビューから5連勝。しかし、続くチャレンジカップでは9着に敗れました。無敗の勢いがどこまで続くのかと期待したところで、初めて結果が崩れます。連勝している間には見えにくかった難しさが、着順にも表れた形です。

だからといって、そこで能力まで否定してしまうと、その後の重賞制覇や海外GⅠを見逃してしまいます。好走したときの内容と、敗れたときの内容を両方残しておく。一つ前の着順だけで馬を決めつけない大切さを、この馬の歩みは教えてくれます。

香港カップとイスパーン賞|毎日王冠の勝ち馬が世界で輝く

エイシンヒカリを「毎日王冠を勝った逃げ馬」としてだけ紹介すると、競走生活の大きな部分が抜け落ちます。国内GⅠでは勝利がありませんでしたが、海外では香港とフランスでGⅠを制しました。日本で見せた力を、異なる舞台でも発揮した馬です。

2015年香港カップ|天皇賞・秋9着からのGⅠ初制覇

毎日王冠を勝ったあとの天皇賞・秋では9着。東京での重賞連勝から期待が高まっていただけに、順調な物語がいったん止まったようにも見えました。しかし、その次に待っていた香港カップで、エイシンヒカリはGⅠのタイトルを手にします。

2015年12月13日、シャティン競馬場の芝2000m。武豊騎手を背に逃げ切り、2着には同じ日本調教馬のヌーヴォレコルトが入りました。日本馬のワンツーという結果も含めて、海外遠征の記憶に残る一戦です。

毎日王冠からそのまま国内GⅠを勝つ道ではありませんでした。それでも、次の舞台で持ち味を出して頂点に届く。レースが変われば展開も環境も変わるという当たり前のことを、劇的な結果で見せてくれました。私はこの香港カップを、エイシンヒカリの評価を一段上へ押し上げた勝利だと感じています。

香港カップの勝利を後から知って毎日王冠を見返すと、東京での逃げ切りの意味も変わります。単に秋の前哨戦を一つ勝ったのではなく、国際GⅠを勝つ力を持った馬が、自分の得意な形を見せていた。過去のレースを見直す面白さは、こうした後から分かるつながりにもあります。

参照:JRA・香港カップ過去の結果

2016年イスパーン賞|フランスで10馬身差の圧勝

翌2016年にはフランスのイスパーン賞を制覇しました。開催地はシャンティイ競馬場、距離は芝1800m。2着ダリヤンに10馬身差をつける圧勝で、エイシンヒカリの名前が国際的にも大きく注目されたレースです。

ここで見逃したくないのは、毎日王冠や香港カップと全く同じ逃げ切りではなかったことです。イスパーン賞では2番手から運び、直線で抜け出しています。「先頭に立てなければ何もできない馬」という見方だけでは説明できない勝ち方でした。

異国の競馬場、異なる馬場、異なる相手。その条件で大きな着差をつけた結果は、国内の着順だけでは測り切れなかった能力を示しています。日本ではGⅠ未勝利という言葉だけで評価を止めるには、あまりにも大きな勝利でした。

ただし、10馬身差だから毎回同じ力を発揮できるという話にはなりません。着差は相手や馬場、展開によっても変わります。その日の強さをしっかり評価しつつ、次走の予想ではまた条件を見直す。華やかな勝ち方をした馬ほど、その切り替えが難しくなるのかもしれません。

参照:JAIRS・2016年イスパーン賞の結果(JRA発表)。旧記事の「イズバーン賞」は「イスパーン賞」に修正しました。

「世界ランキング1位」は中間発表時の評価

イスパーン賞の内容は、世界のレーティングでも高く評価されました。2016年6月の中間発表では129ポンドでランキング首位。エイシンヒカリを紹介するときに「世界一」という言葉が出てくるのは、主にこの評価に基づいています。

一方、2016年の年間最終評価では127ポンドとなり、順位は5位タイでした。そのため、「2016年の年間世界1位」と書くのは正確ではありません。中間発表で首位に立つほどの走りを見せたことと、年間の最終順位は分けて紹介する必要があります。

この違いを説明しても、イスパーン賞の価値が小さくなるわけではありません。むしろ、いつ、どの走りが、どのように評価されたかが分かる方が、強さを具体的にイメージできます。肩書きだけを大きくするより、あの一戦が評価を引き上げたことを伝えたいと思います。

参照:JRA・2016年6月中間ランキング/JRA・2016年年間ランキング

エイシンヒカリの重賞勝利一覧

年 レース 格 舞台 騎手
2015年 エプソムカップ GⅢ 東京・芝1800m 武豊
2015年 毎日王冠 GⅡ 東京・芝1800m 武豊
2015年 香港カップ GⅠ シャティン・芝2000m 武豊
2016年 イスパーン賞 GⅠ シャンティイ・芝1800m 武豊

四つの重賞勝利すべてで手綱を取ったのが武豊騎手です。国内の1800m重賞で磨いた競馬が、香港の2000m、フランスの1800mへ広がっていった流れを表からも確認できます。毎日王冠は、その大きな歩みの途中にあった重要な勝利でした。

毎日王冠の歴代勝ち馬とGⅠ実績|エイシンヒカリの位置づけ

毎日王冠の歴代勝ち馬には、すでにGⅠを勝っていた馬だけでなく、その後に大きなタイトルを手にした馬も並びます。エイシンヒカリは、毎日王冠を勝った時点ではGⅠ未勝利で、同年の香港カップがGⅠ初制覇となった馬です。

下表では2000年から2025年までの勝ち馬と、代表的なGⅠ勝利をまとめました。GⅠ欄は全勝利を網羅するものではなく、毎日王冠との前後関係を問わず主な実績を挙げています。「―」はこの表でGⅠ勝利を挙げていない欄であり、現役馬の将来の成績を示すものではありません。

年 毎日王冠の勝ち馬 主なGⅠ勝利(例)
2025年 レーベンスティール ―
2024年 シックスペンス ―
2023年 エルトンバローズ ―
2022年 サリオス 2019年朝日杯FS
2021年 シュネルマイスター 2021年NHKマイルC
2020年 サリオス 2019年朝日杯FS
2019年 ダノンキングリー 2021年安田記念
2018年 アエロリット 2017年NHKマイルC
2017年 リアルスティール 2016年ドバイターフ
2016年 ルージュバック ―
2015年 エイシンヒカリ 2015年香港C・2016年イスパーン賞
2014年 エアソミュール ―
2013年 エイシンフラッシュ 2010年日本ダービー・2012年天皇賞(秋)
2012年 カレンブラックヒル 2012年NHKマイルC
2011年 ダークシャドウ ―
2010年 アリゼオ ―
2009年 カンパニー 2009年天皇賞(秋)・マイルCS
2008年 スーパーホーネット ―
2007年 チョウサン ―
2006年 ダイワメジャー 2004年皐月賞・2006年天皇賞(秋)・2006/2007年マイルCS・2007年安田記念
2005年 サンライズペガサス ―
2004年 テレグノシス 2002年NHKマイルC
2003年 バランスオブゲーム ―
2002年 マグナーテン ―
2001年 エイシンプレストン 1999年朝日杯3歳S・2001年香港マイル・2002/2003年クイーンエリザベスⅡ世C
2000年 トゥナンテ ―

毎日王冠は「その後」を知って見返すと面白い

エイシンヒカリのように後から海外GⅠを勝った馬もいれば、すでに大舞台で実績を残してから毎日王冠へ出走した馬もいます。同じ勝ち馬一覧でも、各馬にとってのレースの意味は同じではありません。上昇期の一勝なのか、実績馬の復調を示す一勝なのかを考えると、表の見え方が変わります。

毎日王冠は秋の大きなレースへ向かう途中として注目されますが、このレース自体にも勝ち方の個性があります。逃げ切り、差し切り、接戦、完勝。その違いを楽しみながら歴代勝ち馬を振り返ると、次の開催を待つ時間も少し面白くなります。

エイシンヒカリの場合は、毎日王冠のあとに天皇賞・秋で敗れ、香港でGⅠを勝ったという流れまで含めて覚えておきたいところです。前哨戦の結果が、そのまま次の着順になるわけではない。一頭の名馬を追うだけでも、競馬の難しさが見えてきます。

毎日王冠の関連記事・予想情報をまとめて読む

エイシンヒカリの名勝負から考える、毎日王冠の予想の見方

名馬の思い出と今年の予想は、同じものではありません。それでも、過去のレースを見ることで、確認すべき項目が具体的になることはあります。エイシンヒカリの毎日王冠から私が意識したいのは、脚質の印象だけで判断せず、実際にその馬が力を出せる形を考えることです。

1.コース実績を着順だけで読まない

東京芝1800mで勝った経験は参考になりますが、それが逃げ切りなのか、展開が向いた追い込みなのかによって意味は違います。前走の結果だけでなく、どの位置で走り、どこから動き、最後まで脚が続いたかを確認したいところです。

同じ1着でも、今回も再現できそうな勝ち方なのかが大切です。前回は単騎で逃げられたのに、今回は同型が複数いる。前回は相手が早めに動いてくれたのに、今回は流れが落ち着きそう。そうした違いを見つけると、過去の好走をそのまま当てはめずに済みます。

2.先行馬の数と、動くタイミングを考える

逃げ候補が一頭だから楽になる、と決めるのも早計です。すぐ後ろの馬が早めに圧力をかけることもありますし、差し馬が向こう正面から位置を上げることもあります。逃げ馬の名前だけでなく、その周囲にいる馬の競馬まで想像しておきたいところです。

2015年のエイシンヒカリを知っているから今年も逃げ馬を買う、という使い方ではありません。「前に行く馬が、終盤にも脚を使えるか」という問いを持つことが、回顧を今の予想に生かす方法だと思います。

3.自分の評価と外部の予想を比較する

自分で展開を考えてから他の予想を見ると、違いを整理しやすくなります。自分が高く評価した先行馬が低評価なのか、見落としていた差し馬が上位なのか。予想印が一致するかどうか以上に、評価が分かれた部分を確認すると、もう一度出馬表を見直すきっかけになります。

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エイシンヒカリと毎日王冠のよくある質問

エイシンヒカリが毎日王冠を勝ったのは何年?

2015年です。10月11日に東京競馬場の芝1800mで行われた第66回毎日王冠を、武豊騎手とのコンビで勝ちました。2着はディサイファ、3着はイスラボニータです。

エイシンヒカリは日本のGⅠを勝っている?

日本のGⅠ勝利はありません。GⅠの勝ち鞍は、香港の2015年香港カップと、フランスの2016年イスパーン賞です。国内では毎日王冠とエプソムカップを勝っています。

エイシンヒカリはディープインパクト産駒?

はい。父ディープインパクト、母キャタリナ、母父ストームキャットという血統です。全妹にはエイシンティンクルがいます。父の印象とは異なる、前へ行く競馬で個性を発揮しました。

大きく外へ斜行して勝ったレースは毎日王冠?

広く知られる大きな外への斜行は、2014年アイルランドトロフィーでのものです。毎日王冠の前年に東京芝2000mで行われたレースで、横山典弘騎手が騎乗していました。

エイシンヒカリは世界ランキング1位になった?

2016年6月の中間発表で、129ポンドの評価により首位に立ちました。年間最終評価は127ポンド・5位タイであり、年間ランキング1位という意味ではありません。

エイシンヒカリは毎回逃げて勝っていた?

逃げる競馬が代表的ですが、すべての勝利が逃げ切りではありません。2016年イスパーン賞では2番手から抜け出しました。脚質のイメージだけでなく、一戦ごとの走り方を見ると魅力がより伝わります。

毎日王冠の名勝負として残したい、エイシンヒカリの走り

エイシンヒカリは、毎回きれいに同じ強さを見せる馬ではありませんでした。大きく外へ向かいながら勝ったアイルランドT、東京で主導権を握った毎日王冠、香港でのGⅠ初制覇、フランスでの10馬身差。それぞれ違う形で、見ている側を驚かせた馬です。

私にとって2015年毎日王冠は、その中でも「持ち味が素直に勝利へつながった一戦」という印象があります。武豊騎手と先頭を走り、長い直線でもつかまらない。派手な斜行や大差がなくても、逃げ馬の強さが十分に伝わってきました。

昔のWIN5の思い出も含めて、エイシンヒカリには単なる成績以上の記憶があります。毎日王冠の季節になったら、歴代勝ち馬の一頭として、あの芦毛の走りを思い出してみてください。そして今年はどの馬が、自分らしい競馬で勝ち切るのか。そんな見方でもレースを楽しみたいと思います。

次に読む:毎日王冠の情報をまとめて確認

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毎日王冠まとめを読む

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