ヒシアマゾン|京都大賞典|歴代勝ち馬からの思い出

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ヒシアマゾンは、1995年の京都大賞典を中舘英二騎手とのコンビで制した名牝です。通算20戦10勝、GⅠ2勝を含む重賞9勝。芝1200mのクリスタルカップから芝2400mの京都大賞典まで勝ち、1994年有馬記念ではナリタブライアンの2着に入りました。

ヒシアマゾンの名前を見ると、管理人はまず、直線で前の馬を追いかける姿を思い浮かべます。「まだそこから届くのか」と感じさせる末脚。そして、牝馬同士のレースを勝つだけでは終わらず、牡馬や海外の強豪にも向かっていった存在感。何年たっても、話をしたくなる馬ですね。

代表的なレースといえばエリザベス女王杯やクリスタルカップですが、京都大賞典の歴代勝ち馬としても忘れてはいけない一頭です。短距離の鮮烈な勝ち方を知ってから京都芝2400mの勝利を見ると、その競走生活の幅広さに改めて驚かされます。

この記事では、競走馬ヒシアマゾンの戦績、血統と兄弟姉妹、主戦・中舘英二騎手との名勝負を振り返ります。京都大賞典の思い出を入口に、この馬がなぜ「女傑」として語り継がれるのかを、レース結果とともに見ていきましょう。

ヒシアマゾンの基本を先に確認

  • 1991年生まれ、アメリカ産の黒鹿毛の牝馬。
  • 父はシアトリカル、母はケイティーズ、母父はノノアルコ。
  • GⅠ勝利は1993年阪神3歳牝馬Sと1994年エリザベス女王杯。
  • 1994年にクイーンCからエリザベス女王杯まで重賞6連勝。
  • 1995年はオールカマー・京都大賞典を連勝し、ジャパンカップで2着。

本文の年齢は原則として現在の表記を使用しています。当時の「3歳」は現在の2歳、「4歳」は現在の3歳に相当します。レース名は当時の名称で記載しています。

ヒシアマゾン(競走馬)とは?プロフィールと戦績

ヒシアマゾンは1991年3月26日生まれの外国産馬です。馬主は阿部雅一郎氏、管理したのは美浦の中野隆良厩舎。主戦騎手は中舘英二騎手でした。1993年から1996年まで中央競馬で走り、20戦のうち半分にあたる10戦で勝利しています。

ヒシアマゾンのプロフィール
馬名・英字表記 ヒシアマゾン/Hishi Amazon
生年月日・生産国 1991年3月26日・アメリカ
性別・毛色 牝・黒鹿毛
父 Theatrical(シアトリカル)
母/母父 Katies(ケイティーズ)/ノノアルコ
馬主・生産者 阿部雅一郎氏/Masaichiro Abe
調教師 中野隆良(美浦)
通算成績 20戦10勝[10勝・2着5回・3着0回・着外5回]
重賞勝利 9勝(うちGⅠ2勝)

基本情報の参照:JBISサーチ「ヒシアマゾン」

「ヒシアマゾンは何がすごい?」を戦績から考える

この馬の特徴を一つ挙げるなら、勝ったレースの条件の幅でしょう。短距離で鋭く追い込み、距離が延びても重賞を勝ち、牡馬を相手にした大レースでも上位に入る。単に勝利数が多いというだけでなく、異なる場面で強さを見せたところに魅力があります。

競走馬を「短距離馬」「中距離馬」と分けるのは、得意分野を理解するうえで便利です。ただ、ヒシアマゾンには、その一言で紹介を終わらせにくい面白さがあります。クリスタルカップだけを見ればスピードに目が向きますし、京都大賞典を見れば長い距離で脚を使える能力が印象に残ります。

もちろん、どんな距離でも無条件に勝てたという意味ではありません。実際に走った距離と、勝利や好走を残した条件を確認することが大切です。その事実を積み上げるだけでも、十分に特別な馬だったことが伝わると思います。

中舘英二騎手と結びついた名牝の記憶

ヒシアマゾンを語るうえで、中舘英二騎手は欠かせません。通算10勝はすべて中舘騎手とのコンビで挙げたもの。重賞9勝にも、同じ騎手の名前が並びます。

名馬と騎手の組み合わせは、成績表以上の記憶を残します。レース前に馬名と騎手名を見ただけで、直線でどのような場面を期待するのかが浮かぶ。ヒシアマゾンと中舘騎手も、そんなコンビの一つです。

過去のレースを紹介する際には、騎手の言葉を確かめずに名言として載せるより、実際に二人で残した結果を見たいところです。1200mの重賞から2400mのGⅠまで、勝利の横に同じ名前がある。それだけでも、このコンビの歩みを十分に物語っています。

勝利時の騎手・現役時期の参照:JRA「3分でわかった気になる名馬 ヒシアマゾン」

1995年京都大賞典|ヒシアマゾンが牡馬を相手に見せた強さ

ヒシアマゾンが京都大賞典を勝ったのは1995年10月8日。舞台は京都芝2400mの外回りで、13頭立て。中舘英二騎手が騎乗し、1番人気に応えて優勝しました。負担重量は57kg、勝ち時計は2分25秒3です。

1995年京都大賞典の上位3頭
着順 馬名 騎手 タイム 前馬との差
1着 ヒシアマゾン 中舘英二 2分25秒3 ―
2着 タマモハイウェイ 四位洋文 2分25秒7 2馬身1/2
3着 カミノマジック 菊沢隆仁 2分25秒7 ハナ

参照:JRA「1995年京都大賞典 レース結果」

後方から進み、最後は2馬身半差の勝利

公式記録の通過順は「13-13-11-11」。ヒシアマゾンは前半を最後方で進み、4コーナーでも後ろにいる形でした。そこから勝ち、2着には2馬身半差をつけています。結果の「1着」だけではなく、どこから勝ったのかにも目を向けたい一戦です。

管理人としては、ヒシアマゾンの京都大賞典を紹介するなら、この位置取りが大切だと思います。道中の位置だけで安心できる競馬ではない。それでも最後には前へ出ている。その落差が、追い込む馬を見ているときの面白さにつながります。

ただし、「後ろから勝ったから常に前の馬より強い」という単純な話でもありません。展開や相手、コースの影響もあります。ここでは、後方から差し切る形で2400mの重賞を勝ち切ったことを、ヒシアマゾンが実際に残した一つの実績として覚えておきたいところです。

オールカマーから続いた秋の重賞連勝

この京都大賞典の前には、中山芝2200mのオールカマーを勝っていました。つまり1995年秋は、中山の2200mから京都の2400mへ舞台を移して重賞を連勝しています。

前年の牝馬限定GⅠを勝っただけでなく、古馬になってからも異なる競馬場で結果を出した。ここがヒシアマゾンの評価を考えるうえで重要です。ある一日の鮮烈な印象に頼るのではなく、別の条件でも実績を重ねていたことが分かります。

前年のレースだけを知っている方には、この秋の2勝もぜひ見てほしいですね。若い時期の勢いだけで名を残したのではなく、その後も重賞の中心であり続けた。京都大賞典は、その力を示す勝ち鞍でした。

1994年クリスタルカップ|ヒシアマゾンの末脚を語る名勝負

ヒシアマゾンのレースを一つ紹介してほしいと言われたら、クリスタルカップを挙げる方も多いでしょう。1994年4月16日、中山芝1200mで行われたGⅢです。中舘英二騎手とのコンビで1番人気に支持され、1分8秒5で勝利しました。

1994年クリスタルカップの上位3頭
着順 馬名 騎手
1着 ヒシアマゾン 中舘英二
2着 タイキウルフ 岡部幸雄
3着 フィールドボンバー 柴田善臣

前を行く馬との距離が縮まる、その瞬間が面白い

このレースを振り返るときは、ヒシアマゾンだけを目で追うよりも、先に抜け出したタイキウルフとの位置関係に注目すると面白くなります。前の馬がどこにいて、追う馬がどこにいるか。その差が直線で縮まっていくことが、勝ち方の鮮烈さにつながっています。

後方から来る馬のレースには、「間に合うのか」という時間があります。結果を知って見直していても、その感覚は残るものです。短い直線の中で前との差を詰め、ゴールでは先に出ている。ヒシアマゾンの末脚を思い出すとき、多くの人がこのレースに戻ってくる理由が分かる気がします。

公式記録ではコーナー通過順が8番手、7番手となっており、全区間を最後方で走ったという説明は正確ではありません。迫力ある印象は大切にしながらも、「最後方から全馬を抜いた」と話を大きくせず、実際の位置からどのように勝ったかを見るのがよいでしょう。

着順・通過順の参照:JRA「1994年クリスタルカップ レース結果」

1200mと2400mを勝った事実を、どう評価するか

クリスタルカップは1200m、京都大賞典は2400m。距離だけを並べれば倍の違いがあります。同じ馬が、その両方で重賞を勝っているわけです。ヒシアマゾンの「万能さ」を語るとき、最も分かりやすい組み合わせでしょう。

一方で、「距離適性を無視して勝った」とまでは言い切れません。適性は固定された一つの数字ではなく、折り合い、流れ、相手関係によって能力を発揮できる範囲が変わります。この馬については、幅広い距離で高い能力を結果に結びつけた、と表現するのが自然だと思います。

今の競馬を予想するときも、一戦の印象で馬の可能性を狭く見すぎないことは大切です。ただし、ヒシアマゾンのような例を根拠に、どの馬も大幅な距離変更に対応できると考えるのは別の話。その馬自身の戦績を丁寧に読むためのきっかけとして、名馬の回顧を楽しみたいですね。

ヒシアマゾンのGⅠ2勝|阪神3歳牝馬Sとエリザベス女王杯

1993年阪神3歳牝馬S|5馬身差でつかんだ最初のGⅠ

ヒシアマゾンの最初のGⅠ勝利は、1993年12月5日の阪神3歳牝馬ステークスです。現在の阪神ジュベナイルフィリーズにあたる競走で、距離は芝1600m。2番人気で出走し、ローブモンタントに5馬身差をつけて勝ちました。

このときのヒシアマゾンは、現在の数え方では2歳です。「3歳牝馬S」という当時のレース名から、今の3歳馬のレースを想像しないようにしたいところ。昔の競馬を知るときには、こうした表記の違いを押さえるだけでも成績表が読みやすくなります。

接戦を差し切る勝利と、後続を離す勝利では、見る側に残る感情が違います。ヒシアマゾンの場合、後年は豪快な追い込みの印象が強くなりますが、最初のGⅠでは大きな着差をつけていました。将来の名牝を、その最初のタイトルからたどる楽しさがあります。

1994年エリザベス女王杯|チョウカイキャロルとのハナ差

2つ目のGⅠは1994年11月13日のエリザベス女王杯でした。1番人気のヒシアマゾンに対し、2番人気はオークス馬チョウカイキャロル。結果はヒシアマゾンがハナ差で勝利し、3着にはアグネスパレードが入りました。

この年のエリザベス女王杯は、現在とは異なる京都芝2400mの競走です。対象も当時の4歳牝馬、現在の表記で3歳牝馬でした。今の「古馬も走る芝2200mのGⅠ」という感覚で振り返ると、レースの位置づけを取り違えてしまいます。

ヒシアマゾンとチョウカイキャロルの勝ち時計は、ともに2分24秒3と記録されています。それでも着順は分かれ、差はハナ。このごく小さな差に、同世代の有力牝馬がぶつかったレースの厳しさが表れています。

管理人がこの一戦で好きなのは、強さが一方的な着差として表れていないところです。相手にも力があり、最後まで勝敗を争ったうえで勝ち切る。名勝負とは、大差の圧勝だけを指すものではないと思わせてくれます。

参照:JRA「1994年エリザベス女王杯」

桜花賞・オークスに出ていない理由は外国産馬の出走制限

これだけの成績を知ると、「なぜ桜花賞やオークスを走っていないのか」と疑問に思うかもしれません。当時は外国産馬にクラシック競走への出走が認められておらず、アメリカ産のヒシアマゾンはその対象でした。

したがって、春の牝馬クラシックに名前がないことを、単に能力不足や距離不安によるものと読むのは適切ではありません。出走できる競走が今とは違い、その中で競走生活を送っていたという背景があります。

だからこそ、エリザベス女王杯でオークス馬と直接対決したことには、成績表の1勝以上の面白さがあります。春は別の路線を歩いた強い牝馬たちが、秋に同じ舞台でぶつかった。過去の制度を知ると、ハナ差の結果がより興味深く感じられます。

当時の出走制限・競走の位置づけの参照:JRA-VAN「名馬メモリアル ヒシアマゾン」

ヒシアマゾンの重賞9勝一覧|1994年は重賞6連勝

ヒシアマゾンの重賞勝利を、年代順に整理しました。GⅠだけを取り上げると見えにくいですが、1994年はクイーンカップからエリザベス女王杯まで6つの重賞を続けて勝っています。

ヒシアマゾンの重賞勝利(競走名・条件は当時)
年 競走 格 競馬場・距離
1993 阪神3歳牝馬S GⅠ 阪神・芝1600m
1994 クイーンC GⅢ 東京・芝1600m
1994 クリスタルC GⅢ 中山・芝1200m
1994 ニュージーランドトロフィー4歳S GⅡ 東京・芝1600m
1994 クイーンS GⅢ 中山・芝2000m
1994 ローズS GⅡ 阪神・芝2000m
1994 エリザベス女王杯 GⅠ 京都・芝2400m
1995 オールカマー GⅡ 中山・芝2200m
1995 京都大賞典 GⅡ 京都・芝2400m

9勝はいずれも中舘英二騎手が騎乗。1993年阪神3歳牝馬Sは2番人気、残る8勝は1番人気でした。

並んでいるレース名には、現在と条件の違うものがあります。たとえば、1994年のクイーンSは中山芝2000m、ローズSは阪神芝2000mでした。同じレース名でも、今の競馬場や距離をそのまま当てはめないことが大切です。

連勝という言葉だけでも立派ですが、会場や距離を横に並べると、それぞれ別の課題があったことが分かります。速い流れについていくこと、長い距離で力を残すこと、勝負どころで脚を使うこと。結果として連続した「1着」の間にも、違う競馬がありました。

その一方で、毎回の人気も重くなっていきます。評価されていないところから一度驚かせるだけではなく、期待を受けながら勝ち続けた。ヒシアマゾンを名牝と呼ぶ理由は、派手な一場面に加えて、この継続した結果にもあります。

重賞勝利・人気の参照:JBISサーチ「ヒシアマゾンの全競走成績」

ナリタブライアンとの名勝負|1994年有馬記念2着

ヒシアマゾンの強さを語るとき、1994年の有馬記念も外せません。相手は、その年に牡馬クラシック三冠を達成したナリタブライアン。ヒシアマゾンは中舘英二騎手とのコンビで挑み、2着に入りました。

1994年有馬記念の1・2着
着順 馬名 騎手 タイム
1着 ナリタブライアン 南井克巳 2分32秒2
2着 ヒシアマゾン 中舘英二 2分32秒7

勝ち馬の強さと、2着馬の価値は両方見たい

着差は3馬身。結果としてナリタブライアンの強さが際立ったレースであり、「互角の接戦だった」と説明するのは違うでしょう。それでも、ヒシアマゾンが牡馬を含むグランプリの舞台で2着に入った価値まで小さくなるわけではありません。

当時のヒシアマゾンは、現在の表記では3歳牝馬です。牝馬限定の同世代戦を勝ったあと、年末の中山芝2500mで古馬を含む相手に挑んだ。その歩みまで見ると、単に「三冠馬に負けたレース」では終わらないと思います。

名勝負という言葉には、ハナ差で競り合った一戦もあれば、強い相手に挑んで自分の力を示した一戦もあります。ヒシアマゾンにとっての1994年有馬記念は、後者として語りたいレースです。勝てなかったとしても、見ている側の記憶には深く残ります。

参照:JRA「1994年有馬記念」

1995年ジャパンカップ|海外の強豪を相手に日本馬最先着

1995年の秋は京都大賞典を勝ったあと、ジャパンカップで2着に入りました。勝ち馬はランド、3着はエルナンド。ヒシアマゾンは日本調教馬の中で最先着しています。

舞台は東京芝2400m。京都大賞典と距離は同じでも、競馬場と相手が変わる大一番でした。国内の重賞を連勝してきた牝馬が、海外からの出走馬を含むGⅠでも上位に入ったところに、この年の充実を感じます。

この結果を見れば、京都大賞典の勝利がその場限りの印象ではなかったことも分かります。別の舞台で、より大きな競走に進んでも力を示した。勝利のあとに何を残したかまでたどると、一つの重賞の意味がより立体的に見えてきます。

ヒシアマゾンの戦績を勝ち鞍だけで読むと、有馬記念とジャパンカップの2着は一覧から消えてしまいます。しかし、名牝としての評価を考えるなら、この2戦も重要です。勝利と敗戦の両方がそろって、競走生活の全体像になります。

参照:JRA「1995年ジャパンカップ」

ヒシアマゾンの血統・兄弟姉妹|母ケイティーズの一族

父はTheatrical(シアトリカル)、母はKaties(ケイティーズ)、母父はノノアルコです。英語表記とカタカナ表記が混在することがありますが、「Theatrical」と「シアトリカル」は同じ種牡馬を指します。

血統から名馬を知るときは、父の名前だけで走りのすべてを説明しようとせず、その馬が実際に残した戦績と照らし合わせると分かりやすくなります。ヒシアマゾンの場合、短距離での速さと中長距離での実績の両方があり、血統表を読む前から一つの適性に決めつけにくい馬です。

全妹ヒシピナクルもローズSを勝利

兄弟姉妹の中で、ヒシアマゾンと父も母も同じなのがヒシピナクルです。ヒシピナクルは1999年のローズステークスを勝ち、通算4勝。姉も1994年に勝った重賞のタイトルを、妹も手にしています。

ヒシアマゾンの主な兄弟姉妹
馬名 父 主な実績
ヒシアリダー Alydar(アリダー) 5勝
ヒシレイホウ Dayjur(デイジュール) 4勝
ヒシピナクル Theatrical(シアトリカル) 4勝・1999年ローズS
ヒシイースター シアトルダンサーⅡ 3勝

参照:JBISサーチ「Katiesの牝系情報」、JBISサーチ「ヒシピナクル」

同じ母から生まれていても、父が異なれば半兄弟・半姉妹です。ヒシピナクルは全妹、ほかの掲載馬は父が異なる兄弟姉妹にあたります。また、ここに挙げた馬はヒシアマゾンの産駒ではありません。「兄弟」と「子ども」は混同しやすいので、母の名前を確かめながら読むと整理できます。

管理人としては、名馬を調べたあとに家族の成績を読む時間も好きです。最初は一頭の思い出だったものが、同じ母を持つ別の馬の記憶へ広がっていく。ヒシアマゾンをきっかけにヒシピナクルの名前まで思い出した方もいるのではないでしょうか。

引退後は繁殖牝馬に|2019年に28歳で亡くなる

ヒシアマゾンは現役引退後、繁殖牝馬となりました。その後アメリカで余生を送り、2019年4月15日夜(現地時間)、老衰のため28歳で亡くなったことが発表されています。

現役の競走成績を調べると、最後のレースで物語が終わったように感じることがあります。でも、競走馬には引退後の時間もあります。ヒシアマゾンについても、レース映像の中の姿だけでなく、長く生きた一頭の馬として覚えておきたいですね。

繁殖成績を読む場合は、近親馬の活躍をそのまま本人の産駒実績に置き換えないことが大切です。母ケイティーズから広がる一族と、ヒシアマゾン自身の子孫は区別して見る。そのほうが血統のつながりを正確に楽しめます。

引退後・死亡についての参照:ラジオNIKKEI「ヒシアマゾン、老衰のため死亡」(JRA発表)

京都大賞典の歴代勝ち馬|1995年ヒシアマゾンから2025年まで

ヒシアマゾンが勝った1995年から、2025年までの京都大賞典の勝ち馬を掲載します。GⅠ勝利を持つ馬も多いですが、ここでは京都大賞典を勝った年と馬名を中心に整理しました。

京都大賞典の勝ち馬一覧(1995~2025年)
年 勝ち馬
2025年 ディープモンスター
2024年 シュヴァリエローズ
2023年 プラダリア
2022年 ヴェラアズール
2021年 マカヒキ
2020年 グローリーヴェイズ
2019年 ドレッドノータス
2018年 サトノダイヤモンド
2017年 スマートレイアー
2016年 キタサンブラック
2015年 ラブリーデイ
2014年 ラストインパクト
2013年 ヒットザターゲット
2012年 メイショウカンパク
2011年 ローズキングダム
2010年 メイショウベルーガ
2009年 オウケンブルースリ
2008年 トーホウアラン
2007年 インティライミ
2006年 スイープトウショウ
2005年 リンカーン
2004年 ナリタセンチュリー
2003年 タップダンスシチー
2002年 ナリタトップロード
2001年 テイエムオペラオー
2000年 テイエムオペラオー
1999年 ツルマルツヨシ
1998年 セイウンスカイ
1997年 シルクジャスティス
1996年 マーベラスサンデー
1995年 ヒシアマゾン

2021年・2022年は阪神開催。2026年の結果は含めていません。

歴代の名前を追っていると、秋の競馬をどの馬と一緒に見ていたかを思い出します。勝ち馬一覧は記録の表であると同時に、競馬ファンそれぞれの記憶を呼び起こすものでもあります。

この中でヒシアマゾンの1995年に目を留めると、短距離での鮮烈な末脚、牝馬GⅠの接戦、牡馬との大舞台が一本につながります。京都大賞典の勝ち馬として取り上げることで、代表的なGⅠだけでは見えなかった競走生活にも目を向けられます。

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競走馬ヒシアマゾンについてよくある質問

ヒシアマゾンのGⅠ勝利は何勝ですか?

2勝です。1993年阪神3歳牝馬ステークスと1994年エリザベス女王杯を勝っています。重賞全体では9勝、通算では20戦10勝です。

ヒシアマゾンが京都大賞典を勝ったのは何年ですか?

1995年です。中舘英二騎手が騎乗し、京都芝2400mを2分25秒3で走って優勝しました。2着はタマモハイウェイ、3着はカミノマジックです。

ヒシアマゾンはナリタブライアンに勝ちましたか?

代表的な直接対決である1994年有馬記念では、ナリタブライアンが1着、ヒシアマゾンが2着でした。一方、1995年ジャパンカップではヒシアマゾンが2着、ナリタブライアンが6着で、ヒシアマゾンが先着しています。どの対戦を指すかで答えが変わります。

ヒシアマゾンの毛色・父・母は?

毛色は黒鹿毛です。父はシアトリカル、母はケイティーズ、母父はノノアルコ。1999年ローズSを勝ったヒシピナクルは全妹です。

なぜ桜花賞やオークスに出走していないのですか?

当時は外国産馬のクラシック競走への出走が認められていなかったためです。アメリカ産のヒシアマゾンは、出走可能な別の重賞を走り、秋にエリザベス女王杯を制しました。

クリスタルカップと京都大賞典の距離は?

ヒシアマゾンが勝ったクリスタルカップは中山芝1200m、京都大賞典は京都芝2400mです。重賞勝利の距離の幅が、この馬の大きな特徴です。

ヒシアマゾンは現在も生きていますか?

2019年4月15日夜(現地時間)、アメリカで老衰のため亡くなったと発表されています。28歳でした。現役時代のレースや記録を通じて、その活躍を振り返ることができます。

京都大賞典の勝ち馬ヒシアマゾン|何度でも振り返りたい女傑

ヒシアマゾンの思い出は、一つのレースだけでは語り切れません。クリスタルカップの末脚、エリザベス女王杯のハナ差、ナリタブライアンに挑んだ有馬記念。そして、牡馬を相手に後方から差し切った京都大賞典。それぞれ違った強さが見えるレースでした。

勝ち鞍を並べるだけでも立派ですが、相手の名前と当時の条件まで読むと、もっと面白くなります。外国産馬として出走できる競走に制限があった時代に、別の路線を歩きながら強さを示した。その背景を知ることも、名馬を振り返る楽しみの一つです。

管理人としては、京都大賞典の歴代勝ち馬を見たとき、1995年のヒシアマゾンで一度手を止めたくなります。「短いところでも、あんな脚を使っていた馬だよな」と思い出し、それからエリザベス女王杯も見たくなる。気がつけば、今年の予想に取りかかるまで少し時間がかかってしまうんですよね。

それも競馬を長く楽しむ面白さだと思います。昔の名勝負を味わったら、今の出走馬にも目を向けてみてください。関連情報は京都大賞典まとめページへ。別の予想材料を確認したい方には、下記の無料情報も入口になります。

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